2015年6月10日水曜日

ノートですの

 近々、漫画作品「デスノート」がテレビドラマ化されたのが放送されるらしい。ということで漫画、実写映画、テレビアニメ、舞台、テレビドラマのデスノート全作品のロゴを見比べていきたい。



まずは原作漫画のほうから。アルファベットでDEATH NOTE-デスノートと書かれているが文字の並べ方が大変面白い。最初のEは向きが反転している、後に続くATと二つ目のTが横向きになっている、横に斜めっているN、と複雑な並べ方をしている。この作品では人の殺せてしまうノートやそれを使う死神など非現実的なものが登場する。文字の向きが反転していたり、倒れているのはこのアンバランスゾーンを表しているのだろうか。

続いて実写映画版。



 英語での表記は同じだがフォントが原作とは変わっている。これは作中に出てくるデスノートの表紙に書かれている文字をタイトルロゴとして使用している。



この文字は作中では人間に分かるように死神が英語で書いたという設定だ。字の大きさ、形は不揃いだが凝った雰囲気がある。DとOの中心にわざわざ付け加えられた点や中心の線が突き出ているT、他の文字より一番大きく目立っているDなど字の線はフニャっとしているがどこか引き寄せるような魅力を感じるフォントだと思う。

テレビアニメ版。


原作と同じロゴが使用されている。微妙に違って見えるのは文字の色が違うせいだろうか。

舞台番。



こちらは映画版と同じロゴだ。

ここまで見ていくと漫画やアニメの二次元の作品、映画や舞台などの三次元の作品のそれぞれが同じロゴを使っているということになる。ということはテレビドラマ版は映画などと同じロゴになるパターンになるはずだが、どうなのだろうか?見てみよう。






予想外のロゴであった。これまでの英語表記ではなくカタカナでのロゴとなっている。奇抜なデザインなので、デスノナやデスけなど本来の呼び方に見えない表記にも見えてくる。一体どうしてこうなってしまったのか、考察していきたい。不揃いの大きさ線がつきだしたデザインとなっている。これは映画版のロゴを意識していて、カタカナなのはドラマを観る側に英語よりもすぐに読み取れるようにして起用されたと私は考えている。


 向きが不揃いの漫画、大きさや形が不安定の映画。どれも変わった表記だが一目見ただけで読み方をデスノートと理解できるデザインにはなっていたのではないだろうか。それを他の変な読み方にできてしまうドラマ版のロゴはデザインやメッセージ性が劣っていると思う。映画のロゴを引き続き使用しても良かったのに変化球を出してしまうのはいかがなものか。

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