2015年8月28日金曜日

ブ・ド・ウ

 前回で取り上げた仮面ライダー鎧武のポスターにはフルーツがデザインされていた。それで思い出したのがこれ。


明治の「果汁グミ」だ。水々しいフルーツをパッケージの飾っているとこれを連想させた。モチーフや原材料、味をイメージしたものをパッケージやポスターに使うのは何度も話したが今回は果汁グミのパッケージに水々しく見えるブドウをなぜ使うのか、ということを考えていきたい。

フルーツの味をしたものにはフルーツでデザインするということは当たり前だ。しかし普段見かけるフルーツ、売られたりしているものはパッケージの画像のように濡れていたり水滴はついてなどいない。なぜこのようなデザインにしたのだろうか。濡れているということから考えられるのが洗う、冷やすなど水に関わることだ。物によるがブドウだと食べる前に冷やしていたり水で洗ったりと冷たく、表面が濡れた状態で食べる。このことから食べる直前のブドウをイメージしてデザインされたんだろうと考えた。

だがこのパッケージのブドウは気に繋がったままの状態だ。これでは食べる時のブドウではない。そうなると摘みたて、採れたてのブドウを意識した物なのだろうか。フルーツという物はジューシーな方が美味しそうに見える。ということから濡れたブドウにしたのだろうか。


明治の他のグミのブドウ味にも水々しいブドウがデザインされている。

 
 正直どうまとめればいいかわからないがフルーツを使用したデザインは濡れている、水滴が付いている方が新鮮味があり冷たく美味しそうに見えるということだろうという結論で今回は締めたい。

2015年8月26日水曜日

カイガーン・オレ?

 時が過ぎるのはあっという間だ。今は8月の下旬かつあと数日で9月だ。9月もまたすぐに終わるだろう。その次は10月、10月といえば新しい仮面ライダーシリーズが始まる時期だ。10月に近づくと宣伝のために随所にポスターが貼られるだろう。仮面ライダーの放送告知ポスターはほとんど見かけたことはないが、見たことがあるので強烈なインパクトを残したものがある。

 それがこちら。


二年前に放送した。「仮面ライダー鎧武」のポスターだ。



これは実際に駅で見かけたものである。二種類あり隣同士で貼られていた。そのビジュアルはかなり異質だ。一番に目を引くのはメインの仮面ライダーの背景に飾られたフルーツだろう。これは仮面ライダー鎧武に登場するライダー達はフルーツをモチーフとした鎧、武器を装備して戦うのでそれを一目でわかってもらうためのものと見える。水々しいい果汁、水滴のエフェクトがあるせいか美味しそうに見える。が、仮面ライダーに詳しくないものだと一目見ても何のポスターかわからないであろう。それも相まって見る人に「なんだこれ?」と思わせるデザイナーの意図と捉えている。白い背景にフルーツ、前面にライダーが配置されているデザインだがまとまっていてなんと言えばいいのだろうかフレッシュな感じがする。

次に目を引くのがキャッチコピーだ。一枚目は「キミはどのフルーツが好き?」、二枚目は「オレ、オレンジ?」。初めて見たときにこの二枚が隣同士のあったためか続き物の広告だと思っていたので、「好きなフルーツを聞いておいてそっちも疑問系で返すのか」と面白おかしく感じていた。が、今思うとこれはそれぞれ独立したポスターだろう。一枚目のキャッチコピーは四つのフルーツ、四人のライダーが配置されていて「キミはどのフルーツ(ライダー)が好き?」という意味を込めたポスター。二枚目が主人公である仮面ライダー鎧武のみのバージョンであり、「オレ、オレンジ?」というのは主人公自身からも「なんだこれ!?」驚いているという意味を込めたメッセージであると捉えている。

鎧武の一話を見ると主人公が変身の際にオレンジをモチーフとした装備を着用した時に驚愕するシーンがあるのでおそらくそれを表しているのだろう。「今度のライダーはこの俺!って俺はオレンジのライダー!?」とこういったところだろうか。


 これから始まるライダーや過去作のポスターも気になるのでまたいつか取り上げたい。

2015年8月25日火曜日

ツンピリde辛ヒ〜

 「わさビーフ」のパッケージ。


このポテトチップスの要であるわさびをイメージして緑をメインとしたカラーリングになっている。パッケージに書かれているわさびという文字そして緑色、この二つが一緒にいることによってこの商品の味の連想ができるようになっているのだろう。

 「カラムーチョ」のパッケージ。


これも商品のイメージと味を表現するために唐辛子の赤を使っている。わさビーフよりも赤の度合いが、というより背景全てが赤で塗りつぶされているのでとても辛そうなイメージが湧いてくる。

 このように商品、食べ物のパッケージにはその材料もしくは味に関する色を使うことによって消費者に商品の味のイメージを訴えかけることができる。



 ちなみにわさビーフのバリエーションを見ると、わさび抜き「わさビーフ」(もはやビーフではないのか)はわさびを使用していないためメインカラーが茶色(焼肉やステーキ?)となっている。また梅のフレーバーのわさビーフは梅をイメージとしたピンクのカラーリングで仕上がっている。

2015年8月14日金曜日

バーリバリ君

 今回は「ガリガリ君」のガリガリ君を見ていこう。


1981年に発売されていこう徐々に今現在のガリガリ君の姿に変わりつつある。1981年と今現在のを比べると面影はあれど別人レベルなデザインだ。



昔のガリガリ君は口を閉じているというところも今と違う大きなポイントだが、一番目を引くのがガリガリ君の頭身だ。今のガリガリ君より年齢が高く見えるし凶暴そうにも見える。例えるなら今がガキ大将で昔が番長、といった雰囲気がある。調べたところ2000年代に入ってから今のデザインにリニューアルしたということらしい。これによって販売会社が販促を円滑に行うためにガリガリ君をビジネスにした子会社も設立した。これによりキャラクターをお菓子だけではなく様々なグッズにしたりコラボをしたりしてビジネスの幅を広げている。

 商品のマスコットキャラクターはその商品のアピールだけではなくその向こう側にある展開に向かって飛躍していくことも視野に入れてデザインした方がいいということだろうか?

2015年8月13日木曜日

うまい棒ナリ

 お菓子の「うまい棒」

筆者はコンポタ味が好き。

のパッケージのメインにいるキャラクター。


日本で最も認知度が高いお菓子のマスコットキャラかもしれない。そしてあのキャラに似ているとも言われている。そう、ドラえもんだ。


うまい棒のキャラには名前がなく、呼称のひとつとしてうまえもんというのがある。二頭身、顔のタッチ、目元から顔面の下を囲んでいる模様?らしきものなど共通する点がありパクリであるとしかいいようがない。

 うまい棒の販売開始が1978年、これはドラえもんの連載開始よりも遥かに後である。ドラもんのアニメ(日本テレビ版)は1973年スタートなのでやはりうまい棒販売よりも前の出来事になる。二度目のテレビアニメ化(テレビ朝日版)は1979年にスタートなのでその頃にはうまい棒が一般に流通していたので関係はないだろう。

 何故ドラえもんを意識した(パクった?)デザインにしたのだろうか。やはり国民的人気キャラクターであり、その頃にはアニメも放送が放送も終わっていて世間に通じるキャラだから真似たのだろうか。と考えてしまうのだが、ドラえもんの最初のアニメは諸事情により半年で終了した打ち切り作品なのだ。漫画が人気でも視聴率はあまり高くなかったそうな。半年のアニメ作品のキャラを起用するのは割に合わないと思う。(今の人気が築き上げられたのは二度目のアニメ化以降の活躍であろう。)そこで考えられるキャラデザの理由はデザイナー本人もしくは関係者にドラえもんの漫画が好きな人がいる、子供に人気があるキャラクターを調べて起用した、この二つではないだろうか。

 パクリを前提にして話をしているがうまい棒の販売元のやおきんはメディアによる「ドラえもんに似てますよね?」という質問に対して答えを濁しているのでパクリで間違いないだろう。特にドラえもんの作者側、出版社との問題はないようなのでスルーされているパクリと見ていいのだろうか。今世間ではデザイナー佐野研二郎のパクリ疑惑問題で騒動になっているが、こちらは可愛く済まされているようで変な感じがする。

筆者的にはドラえもんよりキテレツ大百科の
コロ助に似ていると思う。漫画の方はやはり
うまい棒発売より前に開始している。


2015年8月12日水曜日

ふあんてな(不安定な)ショップツアー

 駅構内でこんなポスターを見た。



都内にあるアンテナショップのクーポンキャンペーン告知のポスターだ。最初に見たときに都内なのに他の県の名物のイラストと県名が書かれていて、何を表しているんだ?と思ったのだが右上の概要を見て内容は把握はできた。このポスターものすごく大雑把に都内を表していてなおかつ大雑把にそこにあるであろうアンテナショップをポイントしている。詳しいことはウェブで調べろということなのだろうが、あまりに適当、いや不親切に感じる。大雑把にするにしてもそのアンテナショップ近隣の駅名や地名などを記しておいたほうがいいのではないかと思う。せっかく「電車で行こう!〜(略)」というタイトルなのに駅名を出さないのは本末転倒だとも思う。

 せっかく地図上にしたのにそれを生かしきれていない、もっと付け加えるべきものがあるのではないかと今回感じた。今後ポスターを作るにあたって必要になるものをどれほどまで付け足していくかいうことを意識していきたいと思う。

2015年8月8日土曜日

日本のナンダー?

 自販機でこれを見かけた。チェリオの「日本のサイダー」。

味は普通のサイダー。

何度も見ているものなのだが、こうした何気ないデザインに気をつけるになってきた気がする。何を持って日本のサイダーなのか?このデザインはまさか…、など気になる点が幾つかあるので見ていこう。

まずはデザイン、この風景画が何かと被る。そう、葛飾北斎の富嶽三十六景だ。


富嶽三十六景は海外でも有名で、これが元で国内、世界から見た日本といえば富士山というイメージがあるとも言える。だからこそ「日本」のサイダーの「日本」のイメージに対して富嶽三十六景っぽいデザインにしたのだろう。これはパクリというのかなんというのか…インスパイアとでも言っておこう。

次に気になったのが商品名。何故「日本」なのか。サイダーについて軽く調べてみると国によってサイダーには色々種類がありアルコール類のものもあれば炭酸がないものなど普段我々が飲んでいる「サイダー」とは全く別物の「サイダー」だ。透明無色で炭酸があるサイダーは「日本」だけである。だからこその「日本」の「サイダー」なのだろう。三ツ矢サイダーのような大手に対して日本のサイダーというネーミングはいささか大きく出ている気がするが「日本」のということなら間違ってはいないだろう。

2015年8月7日金曜日

アノコとはなわ

 今回はスナック菓子「ポテコ」と「なげわ」のパッケージを見ていきたい。


筆者はこっちの方が好き。

このお菓子は両者ともリング状の形をしているのが一番のポイントだ。その形をアピールするために指にお菓子がはまっているというコンセプトになっている。ポテコのお菓子の形は穴が狭いため指の先に一個だけはまっている程度だ。一方なげわの方は穴が広く幅が狭いためか三個も指に通っている。これは本物の投げ輪を見立てているのだろう。
 
 次に両者の手と指の形の違いを見よう。ポテコはお菓子が深く指に入らないことを意識してか指が太めだ。ポーズはアロハみたいなのになっているが、これはただの指差しポーズのなげわとの違いを表すためだろうか。なげわのほうはポーズが先程言ったものだが指の太さがポテコと比べてスマートになっている。これもお菓子の特徴をアピールするための策なのだろう。

 背景の色はポテコが白、なげわがオレンジ(画像だと分かりづらいが)となっている。これはそれぞれの味、塩とコンソメのイメージに合う色で決めたということだろう。味の種類を記したロゴも塩だと海と波、コンソメは野菜スープ入りの鍋となってるなど味の表記にも力を入れていることがうかがえる。

 キャッチコピーは両者ともほぼ一緒だが、形が違うためか食感を表すオノマトペの部分が違っている。

 最後に両者とも右下に原材料であるジャガイモの画像がプリントされている。形、味、食感、そして原材料とポテコとなげわにの要素が全て詰まったてんこもりなパッケージだ。個人的にはポテトチップスほど芋を食べているという感じはしないのでここまで載せなくてもいいのではないかと思う。しかしポテトからこんな形のお菓子になるんだぞというアピールをしたいというのが会社側にあるのならばこれが正解なのかもしれない。

 

2015年8月5日水曜日

ほんもののニテマス というおはなし

 今回は本物の「きかんしゃトーマス」を見ていこう。まずはイギリスのトーマスから。

イギリスの保存鉄道で走っているトーマス。
比較用に模型のトーマス。
実写の方が幅広く見えるように感じるがこれは間違いなく本物のトーマスだ!ライトがなかったり汽笛に形が違ったりしているが概ね特徴は一致している。さすが本場といったところだろうか。残念ながらこの車両のモデルはわからなかった。

 続いて日本のトーマス。

大井川鉄道で走っているトーマス。


これは確かにトーマスにも見えなくはないが…イギリスとはぜんぜん違う。これはモデルであるC11の形が強すぎるからであろう。


トーマスの特徴はある程度取り入れてはいるが、無ければいけない機関だろうかドームやパイプなどはそのままとなっている。またイギリスや模型は六輪だったのに対して日本のは補助輪が付いた十二輪となっている、メインの車輪は三輪なのでごまかしは効くがピストン棒の形も違っているのでやはり似ているとは言いづらい。日本の場合はトーマスに近づけた日本の蒸気機関車といったコンセプトなのだろうか。イギリスほど再現度は高くはないがC11の魅力とでも言うのだろうか、向こうより力強そうなイメージがある。

 余談だ日本のトーマスは機関車だけではなく客車もある程度再現している。



トーマスはアニーとクララベルという二両の客車を引いている。その客車のカラーリングを施して再現しているのだ。形、編成の量などは違うがこだわっているというのが伝わって来る。

 イギリスも日本もどちらも乗ってみたい!まずは大井川鉄道のトーマスに会いに行くのが早いだろうか。予約数が殺到しているとかなんとか…。

2015年7月31日金曜日

ニテマスとモデルしゃ というおはなし

 今回はきかんしゃトーマスとそのモデルの車両の形を見ていきたい。

ご存知タンク機関車のトーマス

モデルの蒸気機関車LB&SCR クラスE2型
両者を比較するとぱっと見だと同じ形、確かにモデルとそれを元に作られたものだと分かる。両者の違いを見ていこう。モデルの方のLB&SCRはボイラーの回りにポンプらしきものや器材などが付いているがトーマスにはそれが全く見られない、トーマスの方には装飾のようなデザインがされている。これはフィクションの機関車であるということだからであろうか。煙突やドームの形はトーマスの方が若干細長い、全長もトーマスの方が短かく締まったようにも見える。LB&SCRをモデルにしているだけであって完璧に同じというわけではなく、そこからアレンジを加えて別の機関車、キャラクターへと転身をしているということだ。

 前回あげた5形蒸気機関車とこのLB&SCRにおけるイギリス製機関車の共通点があるか見てみよう。

5形蒸気機関車
別の会社で造られたものだがやはりボイラー、ドームそして機関室の窓、出入り口の形が酷似している。これはイギリスだけではなくヨーロッパにおける機関車の共通点の可能性もあるのでそこについてもいつか調べておきたい。

5形蒸気機関車は日本に輸入されて使用されていたが全くそのままというわけではなく、連結器の形が日本の鉄道のものになっていたり、国鉄では仕様がなかったのか車止めもないなど使われる国によて仕様やデザインが一部変更されているということもあるのだろう。


 話をトーマスに戻そう。きかんしゃトーマスはなんと実際この地球上で走っているらしい。本場イギリスだけではなくなんと日本でも!イギリスのトーマスと日本のトーマス、この二車を次回は取り上げたい。

2015年7月29日水曜日

きかんしゃニテマス

 私は西武池袋線をよく利用するのだが、保谷駅手前にある保谷車両管理所を通る時にいつもカバーに包まれた機関車らしきものを見る。この正体は何なのかと思い調べるとやはり蒸気機関車だった。5形蒸気機関車5号機といい、武鉄道の前身の川越鉄道で使われていたものとのことだ。

イベントでお披露目されている5形蒸気機関車5号機。

 この機関車、カバーに包まれていても形がそれなりに分かっていたのだが、アレにとてもそっくりだと私は思った。「きかんしゃトーマス」にだ。

汽車の絵本を原作としたトーマス。
模型とジオラマによるストーリーはよくできていた。
今はフルCGアニメという愚の骨頂で続けている。

煙突、ドームの位置や形などのシルエットがそう見えてくるからだ。トーマスは(モデルの機関車)はイギリス製なのだがそれも相まっているのだろう。国産の機関車はどうだろうか?


日本でポピュラーであろうタンク機関車のC11。
大井川鉄道などで今も走っている。

トーマスと同じタンク機関車で比べてみると煙突は短くボイラーの回りは装飾(?)やパイプでゴテゴテしている。ドームも二つあり、車輪も多いなど全体的に武骨で力強そうなデザインだ。これはこれでカッコイイのだがイギリス製のはスッキリしたデザインなところもなかなか良い。お国柄が機関車にも表れているということだろうか?

 調べたところ、5形蒸気機関車はトーマスのモデルではなかったがイギリス製のタンク機関車としての特徴は共通していた、ということはわかった。次回はそのトーマスのモデルとトーマス本体の比較について書いていきたい。

2015年7月24日金曜日

ペット育成機〜

 今回はたまごっちシリーズの番外編ともいうべき商品「ドラえもんっち」と「ドラミっち」の外観を見ていこう。


このに商品はドラえもんのキャラクターを育てられるといういわばたまごっちとドラえもんのコラボ商品だ。コラボのたまごっちは他にもあるが、この二商品のように全面的にアピールしているのはシリーズを通しても珍しい。


この二つはたまごっちシリーズではあるが、名前にはその名が入っていない。だからなのか形がドラえもんとドラミちゃんの顔を模したデザインになっている。基本の形は一緒だがドラミには上部にリボンを模したデザインが施されている。タマゴ型だったたまごっちとは大きく違う点だ。共通点をあげるとするとボタンが三つあるというところとボールチェーンが備え付けられているというところぐらいだ。キャラクターの顔の形をしているだけではなくなんと鈴がついているのだ。


確かにドラえもんにもドラミにも鈴はついているが、ここまでする必要があるのか?とつい思ってしまうがあった方が多少可愛げが出ているのではないのかとも考えられる。もし鈴が付いてないとただの頭もしくは生首に見えてしまうので鈴があった方が良いうのかもしれない。肝心のゲーム画面の方は口の中にデザインされている。ドラえもんは大きく開いた口の中に、まだ納得出来る。が、ドラミの方は画面サイズに無理やり開いた口にデザインされているよう見える。おかげで間抜けな面構えをしている。元のドラミを見るとドラえもんほど口が大きくないようなのでそこを考慮しているのかもしれないがもう少し口の形自体をどうにかできなかったのではないだろうか。

 自分が修正を加えるとして一つ考え付いたのが顔のデザインだ。ドラえもんもドラミも漫画やアニメに近い顔のデザインだ。ドラえもんっちのパッケージを見るとドラえもんに登場するキャラクターがゆるーい感じなオリジナルのキャラデザで書かれている。この感じのデザインで作った方がいいと思うのだ。せっかくのコラボでオリジナルのデザインがあるのならそこをもっと商品自体に使っていった方が面白いだろう。少し変わったところで形自体はドラえもん、ドラミの形をしているので誰にでもわかるだろうし。

2015年7月22日水曜日

後から兄弟No.1

 前回はウルトラマンとウルトラマンジャックが類似していることについて述べた。今回はまた別のウルトラマンに似ているキャラクターのデザインを見ていこう。それがこのゾフィーである。

ウルトラマン最終回にて初登場のゾフィー。(当時はゾフィ)

ゾフィーはウルトラマンの同族(後に上司となる)として登場した宇宙人である。同族ということで似たようなデザインになったのだろう。全く同じ姿形をしていないのは我々人間が個々によって違う容姿をしているのと同様なのだろうか。

ゾフィーの全体像。彼の名前はあくまでゾフィーであり、
ウルトラマンゾフィーという呼称は滅多にない。

比較のために帰ってきたウルトラマン。


ゾフィーとウルトラマンのデザインを比較してみよう。ゾフィーの大きな特徴は胸と肩についているイボイボのような突起物だ。これは当初はゾフィーの設定はウルトラマンの兄ということだったそうで「ウルトラマンの兄なので何か付け足したデザインにしてくれ」という注文に対してウルトラマンのデザインを担当した成田亨氏が応じたことによって出来たものだ。放送当時には特に意味のあるものではなかったのであろうか。このことについては後述する。また赤い部分はジャックのように外側に赤いラインがなぞられているが比率や形などはジャックよりウルトラマンに近いデザインだ。これはゾフィーのスーツがウルトラマンのスーツを流用して作られたからである。同一人物の予定から別人として生まれ変わったジャックと違い、ゾフィーは別人の設定だがウルトラマンのスーツを使用しているというなんとなくだが面白い経緯だ。ウルトラマンの兄という初期設定を考えればそっくりなデザイン、スーツの流用も納得のいくものであろう。

 先ほど説明したゾフィーについているイボイボだが、これはのちにスターシンボル勲章であるという設定がつく加えられている。ゾフィーの役職は宇宙警備隊隊長というものなのであるからだそうだ。


こちらは海軍将校の画像。軍服に様々な勲章が付けられている。胸元に勲章はあるが肩にはない。だが派手な装飾があり、これが勲章の一つに見えななくもない。後付けとはいえゾフィーの突起物はこの肩と胸元の装飾と照らし合わせても違和感があまりないとも言えなくはないだろうか。

昭和シリーズだと客演のウルトラマンは噛ませ扱いなので隊長である
ゾフィーもこのざまである。この戦いでゾフィーは戦死する。
初登場が死んでしまったウルトラマンを甦らすためだったのに対して
この活躍はあんまりではないだろうか。後にちゃんと復活します。

2015年7月21日火曜日

比べてみたぞウルトラマン

 私は小さな頃からヒーローものが好きだ。小さな頃はウルトラシリーズが特に好きだった。ウルトラシリーズといえば代表は「ウルトラマン」だ。

怪獣ベムラーと戦うウルトラマン(左)

キャラクターもののシリーズにはよく似たキャラクターが存在することがよくある。このウルトラマンによく似た「帰ってきたウルトラマン」がその一つだ。

怪獣ツインテールと戦う帰ってきたウルトラマン(左)

帰ってきたウルトラマンはウルトラシリーズ4作目でウルトラマンより後発のものとなる。なぜ似たようになってしまったのかというと、製作開始時は帰ってきたウルトラマンは故郷に帰ったウルトラマンが再び地球を守りに帰ってきた、というタイトル通りの設定だったのだ。だがその案はボツになりウルトラマンと帰ってきたウルトラマンは別人ということになってしまった。帰ってきたウルトラマン本来のデザインはウルトラマンのリ・デザインで、その名残なのだろう。

ウルトラマン、帰ってきたウルトラマンとの客演時には
初代ウルトラマンと呼ばれることがあった。

帰ってきたウルトラマン、かつては初代ウルトラマンと区別するために
ウルトラマン二世、新マンと呼ばれていたが後にウルトラマンジャック
という正式名称を授かっている。

ウルトラマンを基準に帰ってきたウルトラマン(以下ジャック)のデザインをみていこう。ジャックは赤のラインの外側に細い赤のラインがデザインされている。足と腰周りの赤の部分の面積が違う。首の色が赤だったウルトラマンに対してジャックは銀。胸の銀のラインが細く体の下方向を向いていたウルトラマン、ジャックは銀のラインが太く胸中心部のカラータイマーに向かっている。顔のデザインだとウルトラマンは目の端の方に寄り目に見えるような感じでスーツに覗き穴が備えられている。ジャックはその穴が目立ちにくくなっている。などなどパッと見では同じでもよく見ていくと違いは出てくるのだ。

 ウルトラシリーズをよくわからない人にとっては説明しても違いがわからないという人が多いだろう。なのではっきりとわかるジャックの特徴を説明しよう。


ジャックの左腕には「ウルトラブレスレット」という武器や防具になる万能なアイテムが装備されているのだ。これは作中の序盤と中盤の間に付け加えられたものだ。ウルトラマンとジャックが共演しているところを見たら左腕に注目しよう!ブレスレットが細くて見づらい?わたしの知ったことではない。昭和シリーズだと装備していないことがあったりするが…。

2015年7月18日土曜日

ビックラ

 家にビックロの袋があった。その袋には大きなロゴが印刷されていた。


ビックロはビックカメラとユニクロが共同経営している店舗だ。名前もまんま合体させてできたものだ。ではロゴの方はどうなのだろうか、ビックとユニクロのロゴを見て比較してみよう。



名前と経営方針が違う二社だが、ロゴの方に共通点があった。両社とも赤の正方形に白の文字を入れたものとなっている。さすがにフォントまではかぶっていないが。それを利用したのかビックロのロゴも赤の正方形に白の文字でデザインされている。フォントの方はなんとユニクロのフォントと同じ使用になっている。これはなぜなのだろうか。調べてみると、ユニクロ調のロゴとビック調のロゴの2種類あるとのことだ。上記のがユニクロ調のロゴである。ビック調のはどういったものか見ていこう。



横文字のデザインかつフォントはビックカメラのロゴと同じものとなっている。


このロゴを参考にしたのだろう。

 一方のロゴは片方に合わせ、もう一方の方はもう片方に合わせたということだが赤い四角と白い文字というせっかくの共通点が立ったのだからフォントをそれぜれに合わせたものを2種類作ればよかったのではないかと個人的に思う。後者の方はビックカメラの特徴しかなくユニクロ成分が皆無なのでもう少しどうにかならなかったのだろうか。どこか残念である。