2015年5月20日水曜日

オッス!でざいんはでーじだぞ!其ノ二

 前回ではドラゴンボールの原作漫画の方のロゴを取り上げたが今回はドラゴンボールシリーズのアニメのタイトルロゴを見ていきたい。

アニメ・ドラゴンボールのロゴ
  
 一番最初に放映されたドラゴンボールのロゴは旧コミックスを意識したデザインとなっている。英文字の部分は立体的になり、色も青と赤の二色で単語を塗り分けている。そして一番目立つのが左にいる龍のキャラクターだ。原作、アニメ共にこのような可愛らしい龍のキャラクターは出てこないが、タイトルのドラゴンの部分の意味づけと原作者・鳥山明氏デザインタッチを使用することによって、マスコットとして扱っているのだろうか。

アニメ第二期・ドラゴンボールZ
  
 二番目はドラゴンボールZのロゴ。メインが英文字なのは変わってはいないがフォントが変わり字のタッチと配色、並びが力強さを表している感じがする。Oの部分はドラゴンボールのボールをシンボルにした抽象的なデザインになっている。タイトルに付け加えられた Z の文字が一番大きく強調も強い。これによりタイトルロゴからアニメ本編の内容もパワーアップしている様子がうかがえるのではないだろうか。


第三期・ドラゴンボールGT

 原作終了後を描いたアニメオリジナル作品、ドラゴンボールGTのロゴを見ていこう。
英語表記なのは統一されているのかかわりはないがDRAGON BALLの部分が文字の大きさや並びがほぼ一定になってしまったため力強さは減ってしまっている様に感じられる。Oをドラゴンボールにもしたデザインなところに変更はない。その中で一番アピールポイントが高いのがGTという文字。天板を加工した様なデザイン、赤い三角形をバックにしているところが、この作品が宇宙旅行をテーマにしているところとリンクしていると推測できる。宇宙飛行士がつけるエンブレムがモチーフなのだろうか。

リメイク版?ドラゴンボール改

 最後はGTから約8年を経て放送された、Zを再編集、再収録によって改修したドラゴンボール改のロゴ。DRAGON BALLの部分は英語、Oはドラゴンボールのデザインというところは相変わらず一貫している。タッチの感じはZよりGTに近い感じでZ程の力強さは感じられない。Z、GTとタイトルに付け加えられた文字が目を引いていたが、今回はKAIという文字が表記の中で一番大きい。KAIはそのまま改を表している。稲妻を表した様なデザインは内容の激しさをZとは違う形で表現しているのだろうか。そしてKAIの後ろには改の文字が明朝体で表記されている。ドラゴンボールのタイトルに漢字が使われているという前代未聞のタイトルロゴだ。これには訳があり、Z、GTのタイトルを考えたのはアニメ制作側なのだが、改を命名したのは原作者・鳥山明自身なのだ。原作者が改の字を使おうという声があったためこのデザインになったという話らしい。アニメスタッフと原作者で必ずしも意図が同じとは限らないのだろう。

 個人的に一番好きなのは一番見ていたZなのだがGTや無印のロゴもなかなか良いものだと思う。改は漢字をつけてしまったことやKAIが日本語、日本読みであることが納得できない。今まで通りのプロセスでデザインしなかったのが残念で仕方がない。KAIの部分も丸っこいデザインなところも好きではない。改 というのは避けて通れなかったのだろうか、外国で放送もされていたみたいなのでそこも考慮してもっとカッコイイタイトル、ロゴができたのではないかと私は思う。

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