2015年5月18日月曜日

は〜ん、共に目指す

 子供の頃はアニメ映画や子供向けの邦画を劇場に観に行くことがあったが、洋画はほぼ興味がなかった。そんな私が初めて観に行きたいと思った、「スターウォーズ エピソード1 ファントムメナス」だ。理由については簡潔にいうと観に行った友達から勧められたということなのだが、この作品とのコンタクトは劇場に行く前からあった。


この作品が公開された頃は私は小学生で電車通学で学校に通っていた。その通学中に電車の中吊り広告や駅に貼ってあるポスターに上の画像が宣伝広告として貼られていた。説明やキャッチコピーがどのような物だったかは忘れてしまったが、この子供と子供の影という構図が非常に印象に残っている。
 この画像に写っている少年はエピソード1の主人公、アナキン・スカイウォーカーだ。エピソード1は過去に作られたスターウォーズシリーズへと続く序章として作られた物で、アナキンは過去のシリーズでは主人公ではなく宿敵ダース・ベイダーとして登場する。エピソード1ではアナキンは闇に堕ちる前の純粋無垢な少年であった。画像のアナキンから伸びている影は影としては形が違っている。この影のシルエットはのちにアナキンが闇に落ちた後の姿、ダース・ベイダーの形をしているのだ。このポスターは過去作を見てきた人達から見ると「この少年がベイダーの子供時代か」という認識が一目でわかるようになっている。逆にいうとアナキン=ベイダーというネタバレが思いっきり公表されてしまっているが、そうまでしてしまう程の有名な作品なのだから仕方ないのかもしれない。
 また副題のファントムメナスというのもこのポスターとマッチしていると思う。ファントムメナスは翻訳すると「見えざる脅威」を意味する。まだ子供であり悪としての片鱗はないアナキンではあるが、その将来は悪の司令官ダース・ベイダーであるというエピソード1においては見えざる脅威であるということが集約されている。映画本編においての見えざる脅威は他にも存在はするがこちらの方が宣伝として、イメージとしての役割が世間的には強いだろう。
 劇場でのポスターや発売された映像媒体では歴代シリーズに合わせた構図のイラストや写真だった。先ほどのポスターはシリーズの中でも異例のものであった。新シリーズ第1弾の宣伝として歴代とは違うことをしていくということは、度胸もあるが新しいイメージや違った目線から作品を見てらおうという製作側の意図があるのかもしれない。

劇場用ポスターなどに使われたイラスト。
アナキンがメインではあるが、ベイダーの要素はこちらにはない。
アナキンの左にはシリーズお馴染みのC-3POやR2-D2がいて、
お馴染みのキャラは配置することでシリーズのつながりを表している。

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