2015年5月26日火曜日

もともとのみもの

 私はお酒が苦手だ。もちろんビールも苦手だ。だが美味しそうにビールを飲む姿に憧れや羨ましさを感じてしまうのはなぜだろうか。そんな感じで今回はビール、ではなくビールを模したジュース「こどもののみもの」のパッケージを見ていこう。


 
 これがこどもののみもののボトルのパッケージ。ラベルを見ると柄やイラスト、ロゴなど全体的にビールやビールのラベルを意識したものになっている。このデザインは子供心を刺激するものだと思う。先程言ったビールを美味しく飲む人への憧れは大人への憧れの一つではないだろうか。その憧れを擬似的に叶えるためにこの飲料が生まれ、ビールではないがビールに似たもののラベルデザインにすることで「こどもののみもの」と書かれているがビールに近い何かを手に入れ飲むことができるのだ。味は実際のビールの全く違うものだがパッケージとそれに似た飲み物だけで子供は大人の真似ができる。



欠点を挙げるとすれば、ラベルが全体を覆っているのでせっかくの中身がわかりづらいというところだ。だがラベルにグラスに商品が入っているイラストが描かれているので、このようにして飲もうというレクチャーが示唆されているようなものなのであからさまな欠点とはいえないところか。

 こどもののみものは個人的に美味しいものとは思えないが雰囲気だけは楽しめる素晴らしいコンセプトだと思う。中身は見えないがパッケージデザインでもその雰囲気は充分伝わってくるので二重の意味で美味しい飲み物ではないのだろうか。

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