2015年5月25日月曜日

やるせない世の中

 今回はアニメ「デジモンアドベンチャー」の「初代」と最新作「tri」ロゴを見ていこう。

初代デジモンアドのロゴ

デジモンアドベンチャーはデジモンのアニメ第1作目ということもあって、原作であるゲーム、デジタルモンスターのロゴを意識したものとなっている。カタカナ表記で文字のカーブの部分がカクカクしたデザインとなっていてドット絵風となっている。これはデジタルな世界ということを表現しているのだろう。とても分かりやすいものだと思う。

携帯ゲーム機デジモンのロゴ

デジアドtriのロゴ

 次はデジアド3作目である(アニメ作品としては8作目)デジモンアドベンチャーtriのロゴを見てみよう。カタカナ表記なところは変わらないが、フォントは全く別のものとなっている。第一印象は文字のが細い、ということだ。細くなっただけではなくカクカクしたドット風のデザインではなくお洒落を意識したあっさりとしたデザインになっている。初代デジアドが原作ゲームのロゴを意識していたが、triは原作どころか、前作すら意識していない。初代を見ていたファンへ向けた作品ということらしいがロゴには初代のロゴから溢れてくる力強さやデジタルな雰囲気が全く伝わってこない。あと、ヤが記号のようなフォントになっているのでヤに見づらい。あくまで本体のロゴ比較なので下のtriの表記はスルーさせてもらう。

 結局何が言いたいかというとtriのロゴ、「これはないだろ」ということ。前作を意識せず新しいものを表現したかったのかもしれない。だがシンプルすぎるフォントを細文字でデザインしてしまうとインパクトに欠けてしまうのだ。それどころか印象にも残らない。青バックに白文字なのでポカリスエットのロゴっぽくも見えてしまう。フォントはそのままにするにしても太さをもっとつけるべきだと思う。むしろ初代のロゴをそのまま使ったほうがターゲットである古参のファンには受けるのではないだろうか。

 

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