前回はウルトラマンとウルトラマンジャックが類似していることについて述べた。今回はまた別のウルトラマンに似ているキャラクターのデザインを見ていこう。それがこのゾフィーである。
ウルトラマン最終回にて初登場のゾフィー。(当時はゾフィ) |
ゾフィーはウルトラマンの同族(後に上司となる)として登場した宇宙人である。同族ということで似たようなデザインになったのだろう。全く同じ姿形をしていないのは我々人間が個々によって違う容姿をしているのと同様なのだろうか。
ゾフィーの全体像。彼の名前はあくまでゾフィーであり、 ウルトラマンゾフィーという呼称は滅多にない。 |
比較のために帰ってきたウルトラマン。 |
ゾフィーとウルトラマンのデザインを比較してみよう。ゾフィーの大きな特徴は胸と肩についているイボイボのような突起物だ。これは当初はゾフィーの設定はウルトラマンの兄ということだったそうで「ウルトラマンの兄なので何か付け足したデザインにしてくれ」という注文に対してウルトラマンのデザインを担当した成田亨氏が応じたことによって出来たものだ。放送当時には特に意味のあるものではなかったのであろうか。このことについては後述する。また赤い部分はジャックのように外側に赤いラインがなぞられているが比率や形などはジャックよりウルトラマンに近いデザインだ。これはゾフィーのスーツがウルトラマンのスーツを流用して作られたからである。同一人物の予定から別人として生まれ変わったジャックと違い、ゾフィーは別人の設定だがウルトラマンのスーツを使用しているというなんとなくだが面白い経緯だ。ウルトラマンの兄という初期設定を考えればそっくりなデザイン、スーツの流用も納得のいくものであろう。
先ほど説明したゾフィーについているイボイボだが、これはのちにスターシンボル勲章であるという設定がつく加えられている。ゾフィーの役職は宇宙警備隊隊長というものなのであるからだそうだ。
こちらは海軍将校の画像。軍服に様々な勲章が付けられている。胸元に勲章はあるが肩にはない。だが派手な装飾があり、これが勲章の一つに見えななくもない。後付けとはいえゾフィーの突起物はこの肩と胸元の装飾と照らし合わせても違和感があまりないとも言えなくはないだろうか。
昭和シリーズだと客演のウルトラマンは噛ませ扱いなので隊長である
ゾフィーもこのざまである。この戦いでゾフィーは戦死する。
初登場が死んでしまったウルトラマンを甦らすためだったのに対して
この活躍はあんまりではないだろうか。後にちゃんと復活します。
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