2015年6月28日日曜日

キチンとラーメン

 チキンラーメンのパッケージにいる、ひよこのキャラクター、といえば…


このひよこちゃんが思い浮かぶ人がたくさんいると思う。だが最近とは言っても5年前からひよこちゃんのデザインは一新されているのだ。


それがこちらである。デザインの特徴や理由などはすでにまとめてあるサイトがあるので割愛する。個人的には前のひよこちゃんの方がしっくりくるのもあるし可愛さも前の方が上だと思う。

 旧と新のパッケージをキャラクター中心で比較して見よう。




どちらもセリフは同じだが表情が違うので抱くイメージが異なってくる。旧はつぶらな黒一色の目で正面を見据えているのとちょっと首を傾けている感じが愛嬌を感じさせる。対して新は首を傾けているところは変わらないが目が白目が追加されたデザインか黒目が斜め上を見っぱなしなのでパッケージの向かいにいるであろう消費者に対して話しかけていないように見える。誰に対しての目線なのだろうか。

 今のひよこちゃんは手書き風のデザインから今風の線が均一で少しスタイリッシュにはなったが目のデザインのせいで常に斜めを見ている間抜けなものになっているのではないかと私は思う。戻せとは言わないがもう少しどうにかできなかったのだろうか。次のリ・デザインに期待するしかないのだろうか。


2015年6月23日火曜日

被り餃子

 街中で見かけたこの看板。


イタリアンレストランのチェーン店「カプリチョーザ」の看板である。私はこの看板を見かけるたびにカプリギョーザに見えてしまうのだ。見えてしまう理由はチの形がキに見えてしまうだけという理由だが、それではカプリキョーザになってしまう。キのあとョーザとあるためにキの濁点がついてギョーザに見えてしまうという連想と錯覚が合わさってそう見えてしまうのだろうか。友達にもカプリギョーザに見えないか?と聞いてみたところ共感してくれた。やはりチがキもといギに見えてしまうのだろう。

 極端な話だがカタカナのチとキはお互いまっすぐな形にすれば棒が出ているか出てないかの違いまでしかないほど似ていると私は思う。字を形を変えることによってその似た字になってしまう、これは文字のトリックというものだろうか?不思議なものである。

 ちなみにカプリチョーザはイタリア語で「きまぐれ」という意味である。

2015年6月21日日曜日

冷やし◯◯始めました。

 西武線を利用していると駅や車内でとしまえんの広告を見かけることが多々ある。夏の時期になるととしまえんのプールに関するを目にする機械が増える。毎年奇抜な広告で宣伝している。今回は2008年のとしまえんプールの広告について見ていきたい。それがこちら。



冷やし温水。このコピーライトに全てが集約されている気がする。もちろん写真の方も十分インパクトがあるが。俳優の温水洋一が水着で浮き輪を使ってプールで流れている(?)というモデルがプールで満喫しているという変なところはないはずの設定だ。だが、温水洋一を起用することによってとてもインパクトのある物へと変化する。まずは温水氏というキャラ。中年おじさんが一人でプールに佇んでいるとうのがシュールな雰囲気を感じさせる。そして氏の名前だ「温水(ぬくみず)」というプールとは全く逆の言葉を採用するでギャップを感じさせることができるようになるのだ。冷やし温水、というのも夏場が近づくとよく見る「冷やし中華始めました」に通じるものがある。というよりそれを意識しているはずだ。

 温水氏のシュールな姿、プールと真逆の言葉、季語を感じさせるコピー。この三つが合わさることでインパクト大の広告が出来上がるのだ。としまえんのプールの広告は毎年モデルを変えてをやっているのだが他の広告についてはいつか触れていきたいと思う。

2015年6月17日水曜日

ひまのプーさん

 通学中に利用する地下鉄のドアにこんなキャラクターがいた。



初めて見た瞬間、とあるキャラクターに似ていると思った。それはくまのプーさんだ。


言わずもがな似ていると思うところはあるだろうが、詳しく二つの共通点と見られるところを述べていきたい。

 まずは体型、耳や体の丸っこさがどことなく似ている。次に体色、濃さは違うが両者黄色というところが一致している。そして着こなし、両者ともに上半身にしか服を着てないというところ。以上を持って出た結論は地下鉄のキャラは明らかにプーさんを意識したパクリ、ということだ。黄色の体色のくまのキャラクターなどプーさんを除けばほとんどいない、それに上しか服を着ていないのもプーさんぐらい、とキャラの特徴がまるっきりプーさんと同じなのである。仮に地下鉄のキャラがくまでないという設定だとしてもあまりくまに見えないプーさんと似たシルエットをしていればくまでなくてもパクリに認定されてしまうだろう。

 パクリのことはひとまず置いておいて、このキャラ(くま?)の表情について解説していきたい。開閉するドアについての注意書きの説明なのになぜ笑顔なのだろうか。もっと危機感を煽りべきだろう。画像を見ると指を指している。指している方向は書き込まれてはいないがドアの方角なのだろう。それに対しての視線がなぜか指している方向の真逆かつ下向きだ。一体何を見て何に注意を呼びかけているのだろうか。シンプルさを考えているのか知らないが指差す方向にドア、目線は乗客に、という配慮は考えなかったのだろうか。

 キャラクターデザインはパクリ、注意を訴えかけるキャラなのに緊張感に欠けた間抜けヅラ、と色々とダメダメなのではないだろうか。パクリを除いても需要な呼びかけである注意にデザインを集中すべきだと思った。

2015年6月15日月曜日

年々メガネの良いメガネ

 街中で見かけるメガネドラッグ、その店先に置かれているマスコットキャラクターの桃太郎の像。



顔をよーーく見てみると…



とても不気味に感じる。なんというか下膨れの目つきの悪い中年男性が桃太郎の格好をしているように見えて来る。


 こちらはメガネドラッグの看板などにデザインされている桃太郎。先ほどの像と全く似てない且つ愛嬌のある表情をしている。無愛想な顔をした像よりもこちらの方がマスコット像向きではないだろうか。不気味な像と笑顔のイラストの看板、この二つがほぼ必ず店先にいるのでなぜ両立させているのかは謎である。メガネドラッグのCMを思い出してみると、像の桃太郎と似ていた。つまり像はCMの桃太郎を再現したものとなる。それにしてもCMのものよりやはり不気味ではあるが…。


 このキャラクターのことを調べてみると「モモちゃん」という正式名称があった。最近ではデザインが新しいものに変わっているのだ。


CMのアニメーションは先ほどのものよりモモちゃんの顔が愛嬌あるものになっている。しかし看板のモモちゃんとはやはり似ていない。


さらに近年のものなのだろうか、お供たちとともに大幅にリファインされている。より可愛げになり今の時代に合わせたマスコットのデザインにしたのだろうか。だが新デザインモモちゃんはメガネドラッグの店頭にはいない。今もいるのは先ほどの不気味な像と笑顔のイラストなのだ。せっかく一新したのに持ったなさすぎると思う。像は初期のモモちゃんのデザインで歴史を感じさえるためにあえて変えないのだと推測するが看板も変えないのはどうしてだろうか?全店舗の看板を作り直すのは時間と金がかかってしまうからではないのかと私は思う。

 マスコットキャラクターを作り直しても披露する場所を設けなければ飼殺しにするだけだろう。メガネドラッグのお偉い方はそこのところを意識して改革をすべきだ。そして早く不気味なモモちゃん像を撤去してもらいたいものだ

2015年6月14日日曜日

マッチ汁ブシャーーー!!

 炭酸飲料のマッチを見て「何か」に似ていると感じた。その「何か」とはふなっしーである。




どこが似ているのかというとまずは色だろう。マッチの黄色とふなっしーの体色の黄色、マッチのラベルの水色とふなっしーの服の水色。色もマッチしているがラベルと服の場所も全体を通してみると同じような場所にある。次に形だ。マッチのボトルの上部の丸っこいのがふなっしーの頭のシルエットと似ているように感じられないだろうか?またボトルの足もふなっしーの足とどことなく似ている。

 偶然の一致とはいえ色と形によって全く別のものを連想されてしまうことがあるからデザインは不思議なものではないだろうか。

2015年6月10日水曜日

ノートですの

 近々、漫画作品「デスノート」がテレビドラマ化されたのが放送されるらしい。ということで漫画、実写映画、テレビアニメ、舞台、テレビドラマのデスノート全作品のロゴを見比べていきたい。



まずは原作漫画のほうから。アルファベットでDEATH NOTE-デスノートと書かれているが文字の並べ方が大変面白い。最初のEは向きが反転している、後に続くATと二つ目のTが横向きになっている、横に斜めっているN、と複雑な並べ方をしている。この作品では人の殺せてしまうノートやそれを使う死神など非現実的なものが登場する。文字の向きが反転していたり、倒れているのはこのアンバランスゾーンを表しているのだろうか。

続いて実写映画版。



 英語での表記は同じだがフォントが原作とは変わっている。これは作中に出てくるデスノートの表紙に書かれている文字をタイトルロゴとして使用している。



この文字は作中では人間に分かるように死神が英語で書いたという設定だ。字の大きさ、形は不揃いだが凝った雰囲気がある。DとOの中心にわざわざ付け加えられた点や中心の線が突き出ているT、他の文字より一番大きく目立っているDなど字の線はフニャっとしているがどこか引き寄せるような魅力を感じるフォントだと思う。

テレビアニメ版。


原作と同じロゴが使用されている。微妙に違って見えるのは文字の色が違うせいだろうか。

舞台番。



こちらは映画版と同じロゴだ。

ここまで見ていくと漫画やアニメの二次元の作品、映画や舞台などの三次元の作品のそれぞれが同じロゴを使っているということになる。ということはテレビドラマ版は映画などと同じロゴになるパターンになるはずだが、どうなのだろうか?見てみよう。






予想外のロゴであった。これまでの英語表記ではなくカタカナでのロゴとなっている。奇抜なデザインなので、デスノナやデスけなど本来の呼び方に見えない表記にも見えてくる。一体どうしてこうなってしまったのか、考察していきたい。不揃いの大きさ線がつきだしたデザインとなっている。これは映画版のロゴを意識していて、カタカナなのはドラマを観る側に英語よりもすぐに読み取れるようにして起用されたと私は考えている。


 向きが不揃いの漫画、大きさや形が不安定の映画。どれも変わった表記だが一目見ただけで読み方をデスノートと理解できるデザインにはなっていたのではないだろうか。それを他の変な読み方にできてしまうドラマ版のロゴはデザインやメッセージ性が劣っていると思う。映画のロゴを引き続き使用しても良かったのに変化球を出してしまうのはいかがなものか。

2015年6月9日火曜日

夜泣きゼミナール

 近所で面白いガチャガチャを見つけた。


それはセミナ〜ルというセミの形をしたおもちゃのガチャガチャ台だ。ゼンマイを回すと音がなるというギミックが付いている。キャッチコピーといいうたい文句といいどこかシュールを感じる。商品の画像は除くが、本物のセミの写真などを使わずにイラストのみで構成されている。しかも右のほうでツッコミセリフを言っているのがセミの幼虫というところもまたなんともシュールだ。この玩具のラインナップにセミの幼虫はいないのだ。商品名のフォントもどこか気が抜けたデザインとなっているのでやはりシュール性をウリにしているのかもしれない。


 しかしなぜセミの玩具なのだろうか?ということでその訳を調べてみた。どうやらゼンマイが回る音がセミの鳴き声に似ている、ということから生まれた商品だそうだ。私はこの玩具を買っていないので実際はどういうものかは分からないので、セミナ〜ルを購入した人の動画を見てみた。確かにゼンマイが回っている音がセミの声に聞こえなくもないが、リアリティに欠けていた。同じ音しかならないので色々なセミの鳴き声も楽しめないので非常に残念だ。所詮ゼンマイ式なだけで本当に音が鳴るおもちゃではないが故の結果だろう。POPの「ネジの音しか聞こえへん」というのは正解なのだが、購入した人は残念な気持ちがあるだろう。あからさまな害虫ではないがセミ=虫ということでそのデザインに嫌悪感を示す人もいるかもしれない。

 コンセプトや発想、POPのデザインなどがユニークでいいとは思うが、セミの色にリアリティがない、音がセミのようにかろうじて聞こえなくもない音なので制作側にはもう少し受けがいい続編を作ってもらいたいところだ。


2015年6月6日土曜日

パンダカン

 友人とのチャットで面白い画像が送られてきた。



パンダを使ったフォントの画像だ。パンダのポーズ模様や二匹のパンダが色々なパターンで並ぶことのよってアルファベットを形作っている。一つ一つのポーズやパンダの顔がとても可愛らしい。

 出自が気になり調べてみた。これは自然環境保護団体「WWF(世界自然保護基金)」の日本支部「WWFジャパン」が作成したものということが分かった。WWFの保護対象かつロゴマークに用いられているのはパンダだ。そのマスコット的存在であるパンダを使用したことになる。作られた理由はただ可愛いということや使ってもらいたいという訳ではなく、パンダが絶滅の危機にありそのことを認知してもらいたいというWWFの活動で作られたのだ。



画像では見づらいがパンダフォントはアルファベットの大文字や小文字、数字など英数字のほとんどが作られているのでちゃんと文章に使用することができる。


他にもグッズに使用された場合の状態の画像も公開されている。歴とした自然保護団体の活動の一環だが、可愛いかつまとまったデザインをしているので日用品として問題なく使用できるので製作者のこだわりを感じる。

 だがこのパンダフォント、発表のみでグッズどころかフォントの販売や使用許可がまだないのだ。近いうちにこのパンダフォントが使用、もしくは街で見かけられるようにWWFの方達には頑張ってもらいたい。

2015年6月3日水曜日

王(強者)の風格

 突然だが私はドラゴンボールが好きだ。作中に出てくる敵キャラクターも何も見ずに思い出してなんとなーく…描けるぐらいに記憶に残っている作品だ。

 話は変わってハンター×ハンターという漫画がある。それに出てくる敵キャラクター、「メルエム」。このキャラを見るととあるキャラに似ていると思っている。それはドラゴンボールに出てくる敵キャラ「セル」だ。なぜこの二人が似ているように見えるのか。比べていきたい。

ドラゴンボールの敵キャラ・セル(完全体)

ハンター×ハンターの敵キャラ・メルエム



作者が違う2作品でキャラが似通ってしまう。そのポイントをまとめてみよう。二人の大きな共通点は虫をイメージしているところだ。セルは蝉、メルエムは虫の姿をした亜人種の王をイメージされてデザインされている。他にも外殻を見に纏ったような姿。無機質で冷たい目などだ。あとは尻尾の形が非常に似ている。この完全体のセルでは分かりづらいのでセルの他の形態を見ていこう。



 この画像を見るとお分かりだろうがセルにはメルエムと同じ尻尾があり、その形は先が尖った注射器を思わせる形をしている。この尻尾の用途までは同じではないが、虫モチーフで甲殻がある外見、そして針先がある尻尾。この三つで似通ったキャラになってしまっている。メルエムはセルよりずっと後に登場したキャラクターだが一概にパクリとは言えないのかもしれない。それは元である虫モチーフであるということ。人ならざるものにするには人にはないものをつけたさなければならない、人には尻尾がない。尻尾がある虫は何種もいてその中に針を持ったものもたくさんいる。そうしてデゼインしていくうちに人外のモンスターは完成したが、他のモンスターと偶然にも似てしまった。こうなってしまったのではないだろうか。

 ハンター×ハンターの作者はドラゴンボールと同じジャンプで連載をしている。ドラゴンボールが連載されていた時期にも幽遊白書という漫画を連載していたベテランの漫画家だ。もちろんセルのことも知っていたはずだろう。たまたま似てしまった、かもしれないが訂正せずにそのまま作中に出したのには何か意味があるのだろうか?これが作者が自信を持って出しているのか、モチーフゆえ似ているのを承知で出しているのか、真相はわからないが似てしまっていても確立されたキャラクターとして世に認識されているので、万事良しなのかもしれない。